音楽バカこそthe HIATUSを聞いてほしい。
こんばんは。
「the HIATUS(ハイエイタス)」というバンドをご存知でしょうか。
おそらく、「名前だけは聞いたことある。」だったり、「あー細美武士の。」という声があると思います。
そして「細美武士=エルレガーデン」という人も多いと思います。
そんな方に是非見てもらいたい動画がこちら。
いかがでしょう。
これでさえも8年前の動画ですが、彼は今こんなバンドと音楽を作っています。
さて、今回はそんなハイエイタスについて、良いからもっと聞いてみてよ!という記事を書きます。(勿論既に沢山のファンの方々がいる事は承知しています。)
※主観や偏見が多いので注意!
ハイエイタスは、ボーカルの細美武士さんが2000年代邦楽メロコアの金字塔エルレガーデンの活動休止後に結成されたバンドです。
他のメンバーはかなり異色で、masasucksさん、元ミッシェルのウエノコウジさん、東京事変でお馴染みの伊澤一葉さん、toeの柏倉隆史さんで構成されています。(以下敬称略)
メンバーから見てもわかる通り、それまでの細美武士のイメージとは離れている挑戦的な音楽や世界観で作品を作っています。
1stや2ndまではギリギリエルレガーデンを彷彿とさせるポップな曲が多めで構成されていましたが、3rd辺りでガラッと音楽性が変わりました。
この3rdアルバム「A World of Pandemonium」こそ僕が衝撃を受けて、その後様々なジャンルの音楽を聴くきっかけとなったアルバムと言っても過言ではありません。
今までよりもさらにポストロックに近くなり、フォークミュージックや、ダンスミュージック、ジャズ、エレクトロなど様々な要素を演奏に取り入れながらも、細美武士が得意とするエモーショナルなボーカルのメロディがマッチしています。この化学反応は本当に素晴らしい。
フォークミュージックなアルバム1曲目
MVが非常に素晴らしいダンサブルな1曲
ご覧の通り彼が今まで作ってきた世界観とは全く違います。
今では沢山の海外の名だたるポストロックバンドを聴いていますが、それらと比べても遜色が全くない完成度のアルバムです。
もう約10年前の作品なんですね…。
その後もアルバムごとにコンセプトや鳴らしている音のイメージは変わっていきますが、
どの作品も1つのコンセプトアルバムとして一貫しており、実験的かつ美しいです。アートワークも洗礼されている。
昨年もアルバムが出ましたが、こちらも非常に良かったです。音色のディティールや音数の計算まで緻密にされています。
是非イヤホンで聴いてほしい。
ライブもblue noteで実施されていたり、この映像では非常に音楽そのものを楽しんでるのが伝わります。
札幌芸術の森アートホールや、国の登録有形文化財に指定されている岩手県公会堂でもライブを行ったようです。行きたかった…。
何よりこのバンド、ドラムが本当に良い仕事をしています。本当に気持ち良い音が鳴っています。
さて、そんなハイエイタスですが、個人的には過小評価をされている気がします。
というのも以前までの細美武士ファンは「エルレガーデン的な音楽」を期待した結果、去っていき(僕の周りでもエルレやモノアイズは好きだけど、ハイエイタスは聞かない人が多いです。)
ハイエイタスについて「細美武士のバンド」という認識しかない人は、彼の以前までの色が強い音楽性だと聞かず嫌いをしている気がします。
ポストロックや聞き応えのある美しい音楽が好きな人が是非聴くべきバンドなのですが、
やはり「細美武士=メロコア」のイメージを持っている人は中々聴く機会がない印象が強いのが残念です。
この記事を見て、ハイエイタスにハマった人は是非周りの音楽ファンに紹介してほしいなと考えます。
サブスクリプションサービスにて、恐らく全ての作品が配信済みです。
本当に音楽制作に探究心を持っている音楽集団だと思います。
また、自分のようにハイエイタスをきっかけにこのような落ち着いた音楽を聴き始めるメロコアファンも増えたら良いなと思います。
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今日の一曲
the HIATUS「Shimmer」