【映画感想】湯を沸かすほどの熱い愛は奇想天外○○○映画
※ネタバレをしながら感想と魅力を伝えています。
こんばんは。
「湯を沸かすほどの熱い愛」というビックリ仰天映画をご存知でしょうか。
有名な映画ですが、恥ずかしながら先週やっと見ました。
元々高評価という噂だし、僕が愛してやまないきのこ帝国が主題歌を書き下ろした事もあっていつか見ようと思っていたんですよ。
この歌が非常に良い曲なんですよ。
儚い愛の歌で非常にお気に入り。
この歌がテーマという事に刺激されまくって、やっとこさ、見ました。
そして見終えた結果が、
裏切りと絶句。
期待していた映画から斜め上を行きすぎ。
最近暗い映画ばかり見ていたので、
久しぶりに心を洗おうと思ってあっつ〜い湯を沸かしてまう程の愛を学ぼうと思っていたのに。
そもそもきのこ帝国の愛のゆくえ的な世界観を期待していたのに。
(先に言っておきますが、結果的に僕はこの映画がある意味好きです。)
予告↓
監督は中野量太さん。
それでは感想を述べていきたいと思います。
ー感想ー
まず答えから言うとこの映画はある意味とんでもない期待を裏切るホラー映画ですね。
こちとら予告やあらすじを見て、熱い愛の映画を期待しているわけです。
まぁ馬鹿みたいに熱いんですけど。
冒頭はそこまでおかしくもありません。
「あぁこのように母親が様々な方法で我らに熱い愛を伝授してくれるのか。。」となります。
そう思いきや、
あれ?この母親、ちょっとやばくない?
いくら何でも、いじめられてる娘にこの教育法はヤバくない?
いくら何でも、初対面にそんな口の聞き方する?
いくら何でも、手を出す?
いくら何でも、モノを投げる?
ーーー 傍若無人極まりない。
愛の映画を期待していた僕達でさえも
流石に違和感を見逃せなくなってきます。
と、思いつつ
どこかで違和感を否定してしまいます。
だって、愛の映画だし…。愛のゆくえチョー良い曲だし…。。
そしてラストシーンで衝撃を喰らう。
ブッ飛んでいたのは母親だけじゃなかった。
ここで作品に対する違和感が気のせいじゃないと明確になるんですね。
まともな愛の映画だったらこんなオチにしない。
ホラーじゃん。
ーテーマは愛と○○ー
この違和感と悍ましさをどういう言葉で表現しているのかネットサーフィンをしたところ、
アマゾンのレビューで、宗教という言葉を使っている人がいまして、納得しました。
なるほど。
つまりこの母親は双葉教の教祖なわけです。
そして他の登場人物は紛れもない信者です。
そう考える始めると、
徐々にこの映画に悍ましさを超えたある面白さを見出しました。
この映画は
愛=宗教
という性質を教えてくれている映画なのでは?
よく考えると、この映画の愛の定義って普遍的なような気がしてくるのです。
一般的に僕達が普段他人と交換している愛って、
いわば宗教じみてるところがあるかもしれない。
世の中にはとんでもない事を恋人にする人間がいます。
側から「あり得ない!そんな人!別れちまいな!」と言われようが、
便宜的に頷きながらも心のどこかで否定してしまう。愛しているから。
もうそれって一種の洗脳なんじゃないかって。
有名人でもそうです。
SNSでも愛しているどころか信仰している人をよく見かけませんか?
野○洋次郎とか米津○師とかのツイートに対するリプ欄に「なんだこいつ。」ってファンいません?
あのカルト的な信仰だって本人からしたら愛です。
愛と宗教は紙一重。
監督の本意はわかりませんが、
僕はこの映画を見てそんな教訓を得れました。
けれど、
この映画ではそんなカルト的な愛の結末をハッピーエンドかのように映していますよね。
この映画に何の違和感をもたない人がいるのも事実。
最後の恐ろしいシーンだって、
彼らは洗脳されているんですから、教祖を葬っている火のお湯で熱い熱い愛を感じちゃっていてもハッピーエンドに映っているんですよ。
だからこの映画はカルト的な愛を否定しているわけではない。
ある種、愛の本質を表している気がしますね。
(しかしながら主題歌の愛のゆくえとこの映画の親和性が正直僕にはわかりませんでした。
この映画を純愛映画とミスリードさせるためとまで思ってしまいます。違うだろうけど。)
そういう意味ではこの映画は鑑賞者によっては泣ける愛の映画でもあり、
事前に愛の映画と思わせてから、違和感を映し出しつつ、最後に驚きのフィナーレで畳み掛けて強い影響を残すホラー映画でもある。
二つの解釈ができる。面白い映画。
色々な意見があると思いますが、僕はこんな感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上!
__________________________
今日の一曲
西野カナ「会いたくて」
カルト的な愛。
【学生必見】勉強読書出来ない人には中田敦彦のYouTube大学【就活対策】
こんばんは。
開設したばかりですけどこのブログでは珍しい「youtuber紹介」です。
在宅を強いられて暇な学生(学生以外も)にぜひ見てほしい僕が好きなYouTuberが1人いるのでご紹介します。
既に知っていたり視聴したりしている人もいると思いますが、
一時期リズムネタで一世を風靡したオリエンタルラジオの中田敦彦さん通称"あっちゃん"がYouTubeにて大学を開校しています。
↓こんな感じです↓
・誰にオススメなの?
勉強が好きな人
時間を持て余している学生
勉強したいけど読書が苦手な人
世間知らずで不安を持っている就活生
・何をやっているの?
幅広い教養についてエモーショナルに講義してくれる
様々な名著を要約して講義
時事についての解説
学びの楽しさを教えてくれる
などなど
・何が魅力なの?
ちょっとでも何かしら勉強する意欲がある学生には共感してもらえると思うんですけど
世の中学ぶべき教養と情報が多すぎませんか??
しかし、いざ学ぼうと思っても1冊本を買うだけでも高いし、そもそも時間がかかってしまいます。
そんな人にはこのYouTube大学が非常にオススメです。
様々な名著や歴史や政治経済についてその要点を、あっちゃん流にエモーショナルに面白おかしく講義してくれます。
神話や文学や漫画まで幅広いです。
プレゼンの練習法などはたくさんの人にプラスになるのではないでしょうか↓
最近ではこんな時事問題も扱ってくれています。↓
ぶっちゃけ大学の授業より何倍もタメになって面白い。
それに無料なんです。
様々な趣味に時間を割きたいけど勉強欲はある僕は本当にお世話になっています。
1つの講義はそれなりに時間あるんですけど、YouTubeは倍速で再生出来るのでスピーディーに学習できます。
ジャンルが広く、わかりやすく、お金も時間もかからない。
これってもはや学びのイノベーションだと思うんですよね。
※あくまで中田敦彦さんの解釈なども入っているので情報の取捨選択は忘れないようにしましょう。
まとめ
僕は今年の4月から社会人なんですけど、
学生時代や就活期の後悔といえば、もっと世間について勉強しとけばよかったなぁという点です。心からそう思います。
世の中の仕組みを勉強したらこの世はどんどん生きやすくなるし、楽しく日々を送れます。
僕は音楽や読書などの趣味に時間を費やしたい欲と勉強欲があるんですけど、YouTube大学のおかげで趣味も楽しみながら賢く効率よく勉強出来ています。
在宅を強いられている今こそ、1日1講義でも勉強したら、たった1ヶ月で大きな資産になると思うんですよね。
時間を持て余している人は是非一度ご視聴してみてください。
ではでは。
_________________________
今日の1曲
coldplay「Fix You」
【おすすめ邦画】『新聞記者』ネタバレなし紹介【日本の闇と向き合う】
こんばんは。
今日は、今年の3月6日の日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)の3部門を受賞した『新聞記者』について、ご紹介したいと思います。(ネタバレなし)
残念なことに、テーマ的にあまり日本でスポットライトが当たりにくい作品ですが、
僕はこの映画をたくさんの日本人に見てほしいと考えています。
あらすじ
東京新聞の記者・望月衣塑子のベストセラー「新聞記者」(17/角川新書)を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描く。それぞれがどう自分の正義を貫こうとするのか。国家権力と報道メディアの関係性を描いた、サスペンス・エンターテインメント。
〜どんな人にオススメの映画?〜
・リアリティを重視している人
・実力のある演技を見たい人
・国とマスコミに対して何かしら意見がある人
↓予告はこちら↓
〜魅力〜
①日本という国の"タブー"に対して、果敢に挑んでいる。
この作品で、主に登場するのは「国」と「マスコミ」です。
そして、この2つの大きな組織を軸に物語は進んでいきます。
この2つのワードに対して、悪いイメージを持ってる日本人は少なくないと思います。
この作品ではその悪いイメージを余す事なく表現しています。
私程度の人間には、この作品に登場する官僚達の行動について、どこまでが事実かはわかりませんが、
間違えなく監督はこの作品を日本の現状として警笛を鳴らしています。
見ている側も、
「国家機密のビデオ」を見せられているような、そんなハラハラした気分になってしまいます。
日本の闇をリアルかつ直接的に描いている映画です。
②素晴らしい主演2人の演技力
本作は松坂桃李と韓国の演技派女優シム・ウンギョンが主演を務めています。
このお二人の演技が素晴らしい。
正直最初の方は、何故日本人じゃないんだ?と思っていましたが、
途中からは、むしろ彼女のキャラとこの完璧じゃない日本語が合っているなと思いました。
韓国映画女優だけあって、喜怒哀楽の表現が本当に素晴らしかったです。
そして松坂桃李にも痺れました。
この人、これだけ上手だったんだ…。
詳しくは言えませんが、最後の方は圧巻の演技力です。。ラストまで見てほしいと思います。
〜まとめ〜
この「新聞記者」を通して、一体どのようなメッセージが私達に届けられているのでしょうか。
それは映画を見ると、一目瞭然です。
私達がするべき事は何なのでしょうか。
国とマスコミとどう向き合うべきなのか。
そんな事を考えさせてくれる非常に面白い映画でした。
コロナウイルスによって、国とマスコミに関心が高まっている今こそ、見るべき映画であると考えました。
是非ご覧ください。
_____________________________
今日の一曲
「where have you gone」OAU
【超おすすめ小説】「わたしを離さないで」の魅力,感想(ネタバレ完全なし)
こんばんは。
コロナで在宅を強いられ、いかがお過ごしですか。
私はそれなりに充実してます。好きなものに沢山触れられるのはメリットかなと思います。
さて、今日はこんな時だからこそ読んでもらいたい本をご紹介。
2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロの名著「わたしを離さないで」です。
カズオイシグロは名前が特徴的なので、普段本を読まない人も聞いた事があると思います。
作品名も様々な形で映像化されているので、知っている人も多いかな。
ちなみに彼は日本人らしい名前だけど、日系イギリス人で、ほとんど英語は話せないそう。
実質的には海外の純文学作家。
そして彼が2005年に執筆したこの「わたしを離さないで」は、彼の最高傑作という声があるとともに、ヒューマンラブストーリー且つミステリとしての評価も高いのです。
在宅を強いられている今だからこそ
是非読んでもらいたいのでその魅力をネタバレなしでご紹介。
どんな人にオススメ?
まず、こんな人にオススメ!
・謎に包まれた世界観が好きな人
・リアルな心理描写が好きな人
・あるテーマについて深く考えたい人
・様々なジャンル(純文学やミステリや青春モノなど)が好きな人
逆にこんな人にはオススメできません
・残虐なシーンや戦闘シーン等が好きな人
・官能的なシーン等を読みたい人
・政治的な話を読みたい人
続いて魅力についてご紹介
①様々なジャンルの良さを兼ね備えている。
少し内容について触れてしまいそうなんですが、「わたしを離さないで」は様々なジャンルの良さが詰まっています。
それは純文学であったり、ミステリであったり、青春モノであったりします。
なので沢山の人が読みやすいし、
他のジャンルを読み始めるきっかけにもなると思います。普段本を読まない人にもオススメです。
②謎がどんどん明らかになるワクワク感
私はこの作品の具体的な内容について敢えて触れない方が良いと思ってます。
なのでこの記事では一切あらすじも述べません(笑)
というのも、私は一切情報を得ずにこの作品を読みましたが、正直冒頭は「これは何の話??」となりましたが、「まぁ恐らくこういう事かな。」とギリギリ推測出来る文章なんですね。
なので、読めば読むほど、素早く次のページに進んでいけます。
そして、話が進むにつれて、どんどん「この世界」についてわかってきます。
その様がとても個人的に面白かったし、
具体的な前情報がゼロのおかげで、この世界につて入り込む事が出来ました。
読み終わる前に映画版の予告編を見る事は、個人的にはおすすめしません。
個人的に、ですよ。(強調)
③人間の細かい心理描写が素敵
私はこの作品で初めてカズオイシグロさんの本に触れたのですが、何というか、すごく心理描写がリアル且つ素敵なんですよね。
人間の心理ってすごく複雑だと思うんです。
思っている事と違う行動をしちゃったりとか、取りたくないのに高圧的な態度取っちゃったりとか。
そういった人間の複雑な心理描写が、すごく共感しやすいし、読みやすいんですね。
恐らく人間という存在を、とっても観察してるのだなと思います。
そういった心理描写のおかげで、登場人物に同情しやすいんですよね。
そしてより一層物語が面白くなるんだと思います。
④フィクションのはずなのに、ノンフィクションだと思ってしまうような表現力と世界観
勿論この作品はフィクションなのですが、
「本当にこの物語が存在するのではないか。」と思わせてくれるような魔力が「わたしを離さないで」には存在します。
こればかりはこの作品を読了してからじゃないと伝わらないんですけど、
「登場人物が本当に存在しているのではないか。むしろ本当であってほしいな。」そんな気分にさせてくれます。
このリアルかフィクションかわからなくなってしまう感じ、私は非常に好きでした。
⑤テーマが素晴らしい
映画も小説も私達に何か人生における教訓等を届けてくれるから素晴らしいと私は個人的に考えています。
勿論この作品も、とあるテーマを私達に問いかけてきます。
この作品はそのテーマの問いかけ方が素敵だな。と考えました。
物語も感情移入できて面白いし、読んだ後に様々な事を考える余韻をもたらしてくれます。
これこそ小説を読む醍醐味ですね。
この「わたしを離さないで」のテーマについては、ネタバレ込みでまた別の記事で語りたいと思います。
まとめ
以上がカズオイシグロ「わたしを離さないで」の魅力と感想(ネタバレなし)でした。
ネタバレなしで魅力と感想を語るのは難しいですが、とにかくおすすめだし、私にとって心に残る一冊です。
こんな時だからこそ、是非読んでみてはいかがでしょうか。
(本屋へ行かなくても電子書籍でも購入できますよ!)
それでは。
_____________________________
今日の一曲
「a thousand miles」ヴァネッサ・カールトン
何となくこの本を久しぶりに読んだらこの曲を聞きたくなりました。
東京事変「ニュース」リリース。変わらないという良さ。
こんばんは。
本日は東京事変の新EP「ニュース」がリリースされましたね。
外出も出来ない、暗いニュースばかりの音楽ファンにとって朗報です。
そして聞いてみて感動。うひゃ〜。
久しぶりにこんな気持ちになりました。
やはり彼女達はレジェンドですよ。日本が誇るべき大物バンド。
そして、
そんなバンドは良い意味で変化をしていませんでした。
「the 東京事変」まさにそんな新作でした。
新作の魅力について、1番伝わるのがその言葉なのです。
けど、そこに意味があると思います。
求めてるものがリリースされるって、非常に喜ばしい事だと思うんですよね。
「ニュース」は5曲収録されていて、メンバー各々が1曲ずつ作曲を担当しています。
1.選ばれざる国民 (作曲 : 浮雲)
2.うるうるうるう (作曲 : 伊澤一葉)
3.現役プレイヤー (作曲 : 亀田誠治)
4.猫の手は借りて (作曲 : 刄田綴色)
5.永遠の不在証明 (作曲 : 椎名林檎)
こう見ると、ポケモンの四天王+チャンピオンみたいですね。
どの曲もそれぞれの色が出てます。
それが聞き手にも伝わるのが「流石」の一言。
そして作曲者はバラバラなはずなのに、全ての曲が「東京事変」という1つの世界観にぴったり当てはまっている。
それらも、5人の匠達の連携があるから成立しえるのでしょう。
日本屈指の5人の音楽プレイヤーが集まっているだけあり、本当に聞き応えがある音楽を彼女達は提供してくれます。
まず何と言っても師匠のベースが、イキイキしてますね…。ゴリゴリ主張しつつもベースとしての役割を見失っていないベースライン。そして音作りも1番良い塩梅とでも言うのでしょうか…気持ちええ。。
他の楽器陣も流石の演奏とフレーズです。
やはり浮雲さんは渋くて遊び心のあるギターを鳴らしてくれます。
長岡亮介ではなく、「浮雲」としての人格のギターを弾いてるかのようですね。この意味が伝わると嬉しいです。
基本の音作りはずっと同じで、ワウぐらいでしか変化を加えないのが本当に渋いです。
全員が「自分の音」をしっかり持っている。
もちろんボーカルの声も含めてです。
恐らくそれがこの「the 東京事変」という安心感をもたらしているのでしょう。
こちらが新作のMV
MVを見て、本当に感動してしまいました。
あまりにもかっこ良すぎる。。。
この風格、同じ人間とは思い難いですね。能力者集団を見ているみたい。戦車で突っ込んでもボロボロになって負ける気がします。
これほどまでに自分たちの色を持ちながら、
圧倒的な実力を兼ね備えているロックバンドは日本有数だと思います。
この完成された世界観こそ東京事変なのです。
彼らが何も変わらずに帰ってきて、また新しい音楽を届けてくれる。
これって本当に意味がある事ですよね。
東京事変をあまり聞いてこなかった人達も、是非これを機に聞いてはどうでしょうか。
では。
_____________________________
今日の1曲
若かりし椎名林檎の1曲
椎名林檎「ギブス」
ホットシェルレイが新譜出してたって話
こんばんは。
タイトル通りあのイケイケポップバンド、ホットシェルレイがいつの間にか細々と活動再開していました。
今回はそんなお話です。
※思い出補正多めです。当時ハマっていた人は是非最後まで見てください。
さて、肝心のホットシェルレイについてですがご存知でしょうか。
曲調は恐ろしくポップなバンドなので、好き嫌いが別れると思いますが、名前を知ってる人は多いと思います。
代表作はもちろん「tonight tonight」
これを聞いて思い出した人も少なからずいるのでは。
ザ・ポップバンド。軽すぎる音楽。アホそうな音楽。しかしイケメン。
今の趣味趣向ではないですが、こういうバンドもたまにはいいですよね。(ちなみにこの曲はそもそも好きじゃないです。)
少し口が悪くなりましたが、
ホットシェルレイは僕の中で結構思い出に残っているバンドで、
当時中学生でTSUTAYAで洋楽を借りまくってた僕は家に帰って聞いてかなりハマった記憶があります。
というのも当時の僕が聞いていた音楽って、
邦楽ならエルレガーデンやらチャットモンチーやらアジカン、洋楽からオアシスやらレッチリだったんですね。
J-popはなんかダサくて嫌だし、海外は王道のロックバンドしか聞いてなくて、それ以外受け付けないぞ!という謎の狭くて浅い感性でした。
海外で今流行っている「バンド」という事でCDを借りた僕は、
「何だこのキラキラして楽しい音楽!」という感想を持って、衝撃を受けました。
それが彼らの1番売れたアルバム「Whatever」です。(ジャケット、ブラーのオマージュかな?)
そこからの影響を受けてポップバンドだけでなく、当時流行っていたワンダイレクションやPitbullなどの王道の海外ポップチューンにも興味を持てるようになったのです。
僕が今大好きなthe1975などに早めに出会えたのもこのバンドのおかげと言っても過言ではないかも知れません。
今聞いても懐かしくもあり、キラキラしていて素敵なアルバムだと思います。
ボーカルの声がとってもカラフルで、このシンプルな電子音とマッチしています。盛り上げるために作られた音楽。
ちなみに僕が1番好きな曲はこれです。
まぁアルバムの表題曲なんですけど。
普通にメロディセンスがあると思います。
頭すっからかんにして楽しむだけの音楽なんですが、やはりたまに聞くこのようなポップスは素晴らしいと思います。
当時はそれなりに日本でも流行って、HEPなんかの若者向け施設でよく流れていた記憶があります。
これからと言う時だと思っていたのですが、急に消えてしまいました…。(というよりも作品を作らなくなりました。)
というかこう言った類のポップバンドって、すぐに人気がなくなりますよね。悪く言えば一発屋なんでしょうか。
もう彼らの曲は聞く事ないだろうと残念に思っていました。
ところがです。
アップルミュージックのおかげで、
彼らが去年の末頃に新譜を出していた事に気づけました。
再生回数はやはり以前の人気を考えると寂しいものがありますが、僕は思い出のバンドが活動再開してくれて嬉しいです。
しかも、この曲、現在のシーンを意識しつつ彼らの持っているポップなメロディセンスが活かされていて僕は好きです。
しかも今年はこんなにたくさん新譜を小出しにしていってます。
昔のような元気さはないですが、これはこれで懐かしさを味わえますね。
今年中にアルバムが出るのかわかりませんが、今後の活動も楽しみです。昔好きだったタレントを応援する感じ。
知らなかった人も、たまには頭すっからかんにして聞くのをオススメします。
それでは。
_________________________
今日の1曲
「Father of All…」Green Day
懐かしの人の新譜と言えば、グリーンデイも今年新しいアルバム出してましたよ。
この曲、全盛期とは少し違うカッコ良さがあるので是非聞いてみてください。
音楽バカこそthe HIATUSを聞いてほしい。
こんばんは。
「the HIATUS(ハイエイタス)」というバンドをご存知でしょうか。
おそらく、「名前だけは聞いたことある。」だったり、「あー細美武士の。」という声があると思います。
そして「細美武士=エルレガーデン」という人も多いと思います。
そんな方に是非見てもらいたい動画がこちら。
いかがでしょう。
これでさえも8年前の動画ですが、彼は今こんなバンドと音楽を作っています。
さて、今回はそんなハイエイタスについて、良いからもっと聞いてみてよ!という記事を書きます。(勿論既に沢山のファンの方々がいる事は承知しています。)
※主観や偏見が多いので注意!
ハイエイタスは、ボーカルの細美武士さんが2000年代邦楽メロコアの金字塔エルレガーデンの活動休止後に結成されたバンドです。
他のメンバーはかなり異色で、masasucksさん、元ミッシェルのウエノコウジさん、東京事変でお馴染みの伊澤一葉さん、toeの柏倉隆史さんで構成されています。(以下敬称略)
メンバーから見てもわかる通り、それまでの細美武士のイメージとは離れている挑戦的な音楽や世界観で作品を作っています。
1stや2ndまではギリギリエルレガーデンを彷彿とさせるポップな曲が多めで構成されていましたが、3rd辺りでガラッと音楽性が変わりました。
この3rdアルバム「A World of Pandemonium」こそ僕が衝撃を受けて、その後様々なジャンルの音楽を聴くきっかけとなったアルバムと言っても過言ではありません。
今までよりもさらにポストロックに近くなり、フォークミュージックや、ダンスミュージック、ジャズ、エレクトロなど様々な要素を演奏に取り入れながらも、細美武士が得意とするエモーショナルなボーカルのメロディがマッチしています。この化学反応は本当に素晴らしい。
フォークミュージックなアルバム1曲目
MVが非常に素晴らしいダンサブルな1曲
ご覧の通り彼が今まで作ってきた世界観とは全く違います。
今では沢山の海外の名だたるポストロックバンドを聴いていますが、それらと比べても遜色が全くない完成度のアルバムです。
もう約10年前の作品なんですね…。
その後もアルバムごとにコンセプトや鳴らしている音のイメージは変わっていきますが、
どの作品も1つのコンセプトアルバムとして一貫しており、実験的かつ美しいです。アートワークも洗礼されている。
昨年もアルバムが出ましたが、こちらも非常に良かったです。音色のディティールや音数の計算まで緻密にされています。
是非イヤホンで聴いてほしい。
ライブもblue noteで実施されていたり、この映像では非常に音楽そのものを楽しんでるのが伝わります。
札幌芸術の森アートホールや、国の登録有形文化財に指定されている岩手県公会堂でもライブを行ったようです。行きたかった…。
何よりこのバンド、ドラムが本当に良い仕事をしています。本当に気持ち良い音が鳴っています。
さて、そんなハイエイタスですが、個人的には過小評価をされている気がします。
というのも以前までの細美武士ファンは「エルレガーデン的な音楽」を期待した結果、去っていき(僕の周りでもエルレやモノアイズは好きだけど、ハイエイタスは聞かない人が多いです。)
ハイエイタスについて「細美武士のバンド」という認識しかない人は、彼の以前までの色が強い音楽性だと聞かず嫌いをしている気がします。
ポストロックや聞き応えのある美しい音楽が好きな人が是非聴くべきバンドなのですが、
やはり「細美武士=メロコア」のイメージを持っている人は中々聴く機会がない印象が強いのが残念です。
この記事を見て、ハイエイタスにハマった人は是非周りの音楽ファンに紹介してほしいなと考えます。
サブスクリプションサービスにて、恐らく全ての作品が配信済みです。
本当に音楽制作に探究心を持っている音楽集団だと思います。
また、自分のようにハイエイタスをきっかけにこのような落ち着いた音楽を聴き始めるメロコアファンも増えたら良いなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
今日の一曲
the HIATUS「Shimmer」